top of page
  • 院長 石井 悌治

パーキンソン病 【プロ編】

更新日:1月21日

パーキンソン病

[概念,頻度, 分類]


パーキンソン病は,1817 年, 英国の


ジェームズ パーキンソン により振戦麻痺


として記載された疾患である。


その頻度は,わが国では有病率


人口 10万に対し 50人,しかし


欧米では 100~150 人とされていた。


最近の検討では,わが国でも 100 に


近いデータが出てきており,


非常に多い神経難病といえる。


本症は 40 歳以降の中高年発症,


緩徐進行性の変性疾患で,病理学的には


中脳黒質の変性があること,


そして黒質から線条体への


神経伝達物質であるドパミンの


不足が症状に関与することが知られている。


40 歳以前に発症する若年性


パーキンソン病,さらに,他の原因で


パーキンソン 症候を呈してくるものには


パーキンソニズムの名がつけられ、


分類上,別に扱っている。


パーキンソン病は,頻度,施術方針の


上でも最も重要な神経疾患の一つである。


「臨床症状、病態]


臨床症候としては,筋強剛,安静


時振戦,運動緩慢を三主徴とするが,


姿勢反射障害も加えて四主徴とすることもある。


仮面様顔貌,単調な言語,前屈姿勢,


小股歩行,すくみ足,小字症なども


病期により出現する。


なぜ中脳の黒質に変性が起こる


のかについては多くの研究が


なされているが,まだ原因は解明されていない。


[検査法]


パーキンソン病の診断は,神経学的見立てによる


症候の正確な把握で可能である。


検査法として普及している


MRI T2強調画像で中脳黒質緻密質の


萎縮を証明することや,


PET で線条体でのドパミンの


取り込みの減少を証明する


ことは可能であるが,日常診療


に供するものではない。


[診断のポイント]


先に述べた症候がそろった状態であれば、


一目で診断が可能である。


しかし,いかに軽症例を,早期に


診断するかが重要である。


そのポイントを次に述べる。


①病初期では,片側性に症候が


出現することに注目すること。


歩行の際に,罹患側の足のひきずりと,


同側の上肢の振りの減弱を見抜くこと。


の振戦のない パーキンソン病はあっても,


筋強剛のない例はまずない。


筋トーヌスを調べ,歯車現象を伴う


強剛をとらえることが大切である。


重症度について Yahr はI~V度まで分けており,


I度は片側性,III度は両側性で,


方向転換不安定,突進現象,歩行障害もあり,


このIII度以上が厚生省特定疾患の認定が受けられる。


V度は全面介助の状態である。


姿勢異常で整形外科を受診する患者は


多いと思われるが,パーキンソン病では


特有の前屈姿勢ばかりでなく,


時には側方に傾斜する姿位


(ピサの斜塔になぞらえてピサ徴候という)を


とり続ける例もあり、注意が必要である。


【鑑別診断]


振戦のみのときには本態性振戦


(動作時および姿勢時振戦)との鑑別が必要。


また,血管障害性,薬剤性などの


症候性 パーキソニズムや,


その他の中枢神経系の変性疾患


(多系統変性症, 進行性核上性麻痺など)に伴う


パーキソニズム との鑑別も重要。


施術方針


本症は,いったん発症すれば


その施術は一生継続るものであり,


医師と患者の1対1の信頼関係


の確立と,薬物施術が中心で


あることより長期にわたる


投薬計画を立て,薬の匙加減を決める。


「薬物療法

施術の原則としては,


重症度がI~II度の段階では


抗コリン薬(トリヘキシフェニジルなど),


ドパミン受容体刺激薬(ブロモクリプチンなど),


あるいはドパミン分泌促進薬(アマンタジン)


などの単独,ないしは併用を試みる。


症状の進行に伴いドパミン補充療法


としての L-ドーパを開始する。


高齢の患者では、


早期よりL-ドーパの恩恵が


受けられるよう配慮する。


手術療法


振戦が主である場合,


視床の定位脳手術療法もある。


副腎髄質や,胎児中枢を患者の


線条体へ移植する施術が話題となっているが,


その有効性についてはまだ結論が出ていない。


副作用,予後,日常生活指導


L-ドーパ療法が3~5年と長期になると、


薬効の持続が短縮するウェアリング・オフ現象,


突然スイッチを切ったりつけたりするように


症状が変わるオン・オフ現象,


すくみ足,ジスキネジアという


不随意運動などが出現することがあり、


専門医による薬の調整が必要となる。


一方,短期間の入院観察や


リハビリテーションで投薬内容を


変更しないでも症状の


軽快をみることもある。


進行性の疾患であるが,


予後も個人個人で異なり,


可能なかぎり日常生活指導


による在宅療養を推奨する。


パーキンソン病の発症要因に関する


研究は非常に活発であり,


また,進行を予防できる可能性のある


MAO-B阻害薬(デプレニール)の


実用化も検討されており,


患者へ希望を与えることも大切である。

#スクール #開業 #八千代 #施術技術 #習志野駅 #千葉県 #整骨院 #習志野 #北習志野 #北習志野駅 #船橋 #整体スクール #整体塾

閲覧数:1回

最新記事

すべて表示
bottom of page